2016年8月7日日曜日

The X Files Season 1, Episode 4 File No.1x03 Conduit(導管)

The X Files Season 1, Episode 4 File No.1x03
Conduit
導管
"The X Files" Conduit (TV episode 1993) - IMDb


捜査内容
オカボジー湖での少女失踪事件

Xファイル的要素
異星人によるアブダクト(誘拐)の疑い

証拠品
なし

行き先
FBI本部 ワシントンD.C.
FBI HEADQUATERS WASHINGTON,D.C.

アイオワ州 スー・シティ
SIOUX CITY,IOWA

FBI支局 スー・シティ
FBI REGIONAL HEADQUARTERS SIOUX CITY, IOWA

オカボジー湖 キャンプ場
LAKE OKOBOGEE,IOWA CAMPSITE 53

オカボジー湖 国立公園
Lake Okabogee National Park

被害者
ルビー・モリス

容疑者
不明

捜査結果
ルビー・モリスはオカボジー湖の森のなかで昏睡状態で発見されたが意識は回復した。
失踪理由は結局不明でルビーの母親も彼女自身の経験からこれ以上の詮索を許さず迷宮入りとなった。

メモ
・モルダー捜査官の妹であるサマンサ・モルダーXファイル案件の存在が明らかにされる。
File No. X-40253
Name: Samantha T. Mulder
Address: 2790 Vine Street
City: Chilmarc, Mass.
Place of Birth: Chilmarc, Mass.
Date of Birth: January 22, 1964
Nationality: American
Remarks: Name and Adress of nearest relative notified in case of emergency:
Fox Mulder (brother) c/o F.B.I. Washington Bureau
・サマンサは21年前に突然失踪している。(当時モルダーは12歳、サマンサは8歳)
・サマンサがいなくなる瞬間、モルダーは窓の外に光を見ている。それから何者かの存在も感じていた。
・オカボジー湖はマス釣りとUFOで知られている。
・オカボジー湖でのUFO目撃例
1967年8月に4回
気象局のパイロットも目撃
ガールスカウトの隊員が引率者も含め5人が目撃しUFOの写真撮影をしている。
空軍は気球だと発表も実際は気球の打ち上げはなかった。
目撃したガールスカウト隊員の名前(Lisa Tyrell, Bonnie Winston, Dorreen McAllister, Darlene Morris[ダリーン・モリス/被害者の母親])
・ダリーン・モリスの息子ケビン・モリスはテレビの無放送チャンネルのノイズより謎の2進数コードを読み取り紙に記述していた。
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・モルダー捜査官は2進数コードの内容を突き止めるためスー・シティ保安官事務所よりFBIの暗号技術セクションのダニエル・バーンスタイン宛にFAXを送った。
DATE: AUG 26
FROM: FOX MULDER
TO: DANIEL BERNSTEIN
REPORTING TO: CRYPTOGRAPHY SECTION, F.B.I. WASH. D.C.
[判読不可]: (202) 555-4524
・モルダーとスカリーは保安官事務所から出てきて車に乗ろうとするとワイパーに紙切れが挟まれていた。それを読んだ彼らは待ち受けていた女性の後をついて隣の図書館に入りルビーの遊び仲間であるテサ・シアーズより話を聞いた。
彼女によるとルビーは失踪した夜にボーイフレンドのグレッグと湖で会って話をする予定で、ルビーはグレッグの子を妊娠しており、グレックとともに町を出ると言っていたとのこと。グレックは”ペンシルベニア・パブ”と言う酒場で働いている。酒場へ行くとグレッグは3週間音信不通であった。
・モルダーとスカリーはモーテルで就寝中に突然、国家安全保障局NSAに突入されFAXで送った2進数コードについての出所を聞かれた。
・2進数コードは軍事衛星より送信されたものだった。
・ダリーン・モリスとケビン・モリスは国家安全保障局NSAに連行されたが2進数コードが国家機密では無かったため釈放された。
・ダリーン・モリスのトレーラーハウスの屋根が何故か炭化していたことにモルダー捜査官は気がついた。
・国家安全保障局に押収された2進数コードの内容は衛星からの通信というだけで国家機密とは無関係だった。データ解析結果によると内容はダ・ビンチの絵、遺伝子の二重らせん構造、バッハの曲、シェークスピアの14行誌などであり全て断片的なものだった。
・モルダー捜査官はケビン・モリスが宇宙からの情報を伝達する一種の”導管”(Conduit)だと考えている。
・オカボジー湖では木の先端は焦げた痕があり、砂はガラス化していた。
・オカボジー湖の森から白い狼が出てきてまた森に戻っていったのでモルダー捜査官は追いかけると、そこには最近埋めたばかりと思われる墓があり、鑑識の結果、埋められていたのはグレック・ランドールだった。
・グレック・ランドールの財布には紙幣と一緒に紙切れがあり”ファウラー医師 8月7日 2時30分”(DR.JACK FOWLER AUG. 7 - 2:30)と書かれていた。書いてあった筆跡は車のワイパーに挟まれていた紙と同じでテサ・シアーズのものだった。
・テサ・シアーズは警察に連行され事情聴取された。スカリー捜査官の調査ではグレックの子供を妊娠していたのはテサであった。供述によると彼女はグレックを殺し、ルビーはオカボジー湖には行っていなかった。
・モルダーとスカリーはダリーン・モリスの家を訪れると誰もいず、床に2進数コードが書かれた多数の紙が敷かれていた。2階に上がったスカリー捜査官はそれがルビー・モリスの顔のアスキーアートであることに気がついた。
・昏睡状態で見つかったルビー・モリスは頭部損傷も電解質の失調も無かったが、白血球が異常に多くリンパ球や副腎皮質ホルモンの分泌に異常があった。これは無重力状態が続くとなる現象で宇宙飛行士に多い症状だった。
・スカリー捜査官は”F・モルダー 催眠療法記録”カセットテープ(Hypnotic Regression Therapy session number 2B: June 16 1989)を聴き、モルダーが何故この事件をこれほどまでに気にする理由を確かめていた。

総評
失踪した少女は戻ってきたが誰に拉致されたのかも不明のまま捜査終了。
モルダー捜査官は彼自身の妹サマンサの失踪事件の経験で、異星人によるアブダクト(誘拐)の疑いをもって捜査にあたった。
失踪し戻ってきた少女は拉致した存在に口止めをされているため事実を話さず、彼女の母親も自分自身の経験から信じてもらえない事を公に話してもおかしいと見られるだけとわかっているため誘拐事件自体がなかったことにした。
モルダー捜査官は自分の妹の失踪の真実について悩み、スカリー捜査官はモルダーの気持ちを理解しようと務め、2人の関係が深まっていくことになる。

Conduit - The X-Files Wiki

2016年8月6日土曜日

The X Files Season 1, Episode 3 File No.1x02 Squeeze(スクィーズ)

The X Files Season 1, Episode 3 File No.1x02
Squeeze
スクィーズ

"The X Files" Squeeze (TV episode 1993) - IMDb


捜査内容
被害者の肝臓をえぐり取られる密室殺人

Xファイル的要素
体を自由に変形させ人間には不可能と思われる狭い隙間でも通過可能なミュータント

証拠品
通気口についた指紋
殺害現場からの盗品

行き先
メリーランド州 ボルティモア
BALTMORE,MARYLAND

ワシントンD.C.
WASHINGTON,D.C.

犯行現場 アシャーの事務所
CRIME SCENE GEORGE USHER'S OFFICE BALTIMORE,MARYLAND

犯行現場 午後7時15分
CRIME SCENE,7:15 P.M.

FBI分析室
F.B.I.BUREAU BALTMORE,MARYLAND

リン・エーカーズ隠退所
LYNNE ACRES RETIREMENT HOME BALTIMORE,MARYLAND

エグゼター通り 66番地 午前11時30分
66 EXETER ST.,11:30 A.M.

エグゼター通り 66番地 午後7時25分
66 EXETER ST.,7:25 P.M.

被害者
ジョージ・アシャー、トーマス・ワーナー他2人

容疑者
ユジーン・ヴィクター・トゥームズ

スカリー捜査官の捜査途中報告
慎重に検討した結果、以下の推論に達した。
犯人は年齢25歳から35歳の男性。知能指数は平均以上。
現時点で侵入経路は不明。犯人は建物の内部構造に詳しい者と思われる。配達人や修理人を装い建物に侵入した可能性もある。
この事件で最も特異な点は肝臓の摘出だ。肝臓は自己再生と血液浄化の機能を持つ。肝臓摘出は犯人にとって自己浄化の手段なのかもしれません。
犯人は典型的な強迫神経症と思われます。次の犠牲者の予測は非常に困難です。
連続殺人犯は次の獲物が得られないとき欲求不満に陥り犯行現場に戻ることがよくあります。再び興奮を得るために…
続けて現場を監視するよう提言します。

ユジーン・ヴィクター・トゥームズへのポリグラフ使用事情聴取結果
・Q0:名前はユージン・トゥームズ? A:はい
・Q1:メリーランド州の住人ですか? A:Yはい
・Q2:ボルティモア市動物管理課の職員ですか? A:はい
・Q3:虚偽の答えをするつもりは? A:いいえ
・Q4:大学へはいきましたか?  A:はい
・Q5:医学の勉強は? A:いいえ
・Q6:人間の肝臓を摘出したことは? A:いいえ
・Q7:生き物を殺したことは? A:はい
・Q8:人間を殺したことは? A:いいえ
・Q9:アシャーの事務所に行ったことは? A:いいえ
・Q10:彼を殺しましたか? A:いいえ
・Q11:あなたは100歳以上? A:いいえ (Q11-13問はモルダーが付け加えた質問)
・Q12:”ポハッテン・ミル”へは? A:はい
・Q13:1933年に? A:いいえ
・Q14:このテストが怖いですか? A:いいえ…はい。僕は何もしていないから

【尋問官の見解】
ポリグラフの結果は合格。殺していないとの結論。
【モルダーの見解】
彼は2つの質問(Q11、Q13)にウソをついている。(皮膚と心臓の反応より)

捜査結果
・容疑者はスカリー捜査官の自宅に侵入し彼女の肝臓を取り出そうとするが、モルダー捜査官が到着し逮捕され施設に収容された。

メモ
・アシャーの事務所の通気口は15x46cm
・通気口についた指紋の容疑者によると思われる事件は全部で10件起きている。(内5件は指紋が一致)
・特徴として侵入経路が不明で被害者は肝臓を取られている。
・犯行は1903年(指紋採取不可)、1933年、1963年代に30年ごとに起きており5人ずつ被害者を出している。
・今回の1993年の事件では既に3人の被害者が出ている。
・容疑者の指の長さの推定は25cm
・国勢調査のマイクロフィルム記録上では容疑者は1903年にエグゼター通りに住んでいた。(#103-66 Exeter St. Baltimore, Meryland)
・1903年の最初の被害者の住所はエグゼター通り66 203号室であり彼の住所の真上であった。
・マイクロフィルムの精査結果では容疑者は誕生も結婚も死亡もしていない。
・1933年ポハッテン・ミル事件の担当捜査官フランク・ビッグスは現在、リン・エーカーズ隠退所にいて貴重な話を聞くことができた。
・容疑者は現場から必ず何か小さなものを持ち去っている。(ヘアーブラシ、コーヒーカップなど)
・容疑者の最後のターゲットはスカリー捜査官(ネックレスを気付かず盗まれていた)
・スカリー捜査官の自宅電話は容疑者によって回線を切られていた。
・スカリー捜査官は容疑者の遺伝子テストを行う予定で最初のテストでは筋肉と骨格の発育に異常が認められ新陳代謝率も落ちていることを確認。
・モルダー捜査官曰く、「人は犯罪から」身を守るため大金をはたいて最新の警備施設を設置する。でも彼には役に立たない。」
・容疑者は施設の部屋のドアについている食事提供開口部をじっと見つめていた。(逃走の可能性あり)

総評
・人間の突然変異であるミュータント物。モルダー着眼力と地道なマイクロフィルム精査結果の勝利。

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